40代♀がどうにかこうにか転職するまで

看護師だった私が業界から命からがら抜け出し、転職して幸せになる日記

看護師の感じる夜勤という名の恐怖

夜勤の恐怖の実態

 

夜勤明けの看護師のみなさん、

 

「お疲れさまでした」

 

あなたの職場は、ほぼ定時で夜勤が終わりますか?

それとも「3時間とか普通に残らなきゃ終わらないし」

といった感じですか?

 

私は3月まで後者の病院で勤務してました。

 

何でしょう…

はじめのうちは、仕方がないって思ってました。

思考能力破壊されていたというか。

 

世の中の風潮として、

看護師が夜勤するのは当たり前で、

その分ちょっと多めに給料もらってるんだし、

自分で選んだんだから、文句言ってんじゃねよ!!

 

なんて思う方もいらっしゃるかと思いますが、

 

私たちだって、看護師になる前はそう思ってました。

 

今のカリキュラムではどうなっているか知らないけれど、

少なくとも「夜勤実習」というものは、

平成6年頃のカリキュラム改正でなくなりました。

 

私もそれ以降に看護師免許を取っているので、

夜勤の実態を知らぬまま看護師になりました。

 

夜勤をすると、身体の状態がどうなるのか、

体験もせずに看護師になるわけです。

経験もしてないのに、どんな影響があるか、

想像なんてつくはずがありません。

 

この時点では、まだ、

看護の仕事をしていない人と同じレベルの

看護師に対する見え方しかできていないですからね。

 

看護師免許を取るために勉強して、

単位とって、実習して、試験受けて…

 

で、挙げ句の果てに待っているのが、

殺人的夜勤の存在です。

 

 

夜勤の種類

  • 三交代

24時間をほぼ3等分して勤務する。

 

例えば…

日勤:8:30〜17:30

準夜勤:16:30〜翌1:30

深夜勤:1:00〜9:00

 

という感じにシフトが組まれます。

 

看護師の数が確保されている恵まれた病院は、

お休みが取れたりするのでしょうが、

これって、そんなに休めないんですね。

 

下手したら、日勤やってその夜の深夜勤をする

とか、

準夜勤して深夜勤は別の人がして、日勤として出勤する

なんてこともあるわけです。

 

これはきついので、

休み深夜深夜とか

準夜準夜休みとか、

 

夜勤を続けて、その前または後に休みが来る

という勤務になったりするんですが、

 

よく考えると、

深夜勤の前の休みは、

完全な休みではないわけです。

 

真夜中に起きているために、

起きていればいいのではなく、

人の命を預かりながら、

夜中で動きにくい身体を動かして、

精神的にも肉体的にも緊張を強いられます。

 

なので、それに耐えられるように

早めに眠る必要があるし、

必然的に遊び呆けているわけにもいかない。

 

そう、全く気持ちの休まらない休みです。

これを休みと言えるのでしょうか?

 

準夜の後の休み。

これは、定時で終われば

「ちょっと夜更かししちゃった」

くらいの時間で帰れます。

 

でも、帰れなかった時の悲惨さ。

 

それと、極度の緊張を強いられ続けて、

からっと気持ちの切り替えなんてできない

そんなことが多い。

 

「あの時あれをすればよかった」

「仕事し忘れたことあるんじゃないか」

 

ずっと頭の中をよぎります。

 

結局なかなか寝付けなくなっていく。

 

それでも、新人の頃は、

「新人だから仕方ないね」

って、怒られたとしても思ってもらえるけれど、

何年もやっていると

「あの人の後は急変に気をつけろ」とか

言われてしまうわけです。

 

そんなの関係ねぇ!

って人もいるでしょう。

やれと言われた仕事を済ませて

時間まで働けばいいっていう人も。

 

命絶対に預けたくないタイプだし、

患者だったら、関わってもらいたくないタイプ。

 

そうなりたくなくて、

多くの看護師は悩んだりするわけです。

 

まあ、こんな感じで3交代は休めるようで休めない。

働く時間帯が3つに分かれているという状況。

それに身体を合わせていくのはなかなか大変なのです。

 

 

  • 2交代

日勤:8:30〜17:30

夜勤:16:00〜翌9:00

 

休憩を入れても、

夜勤では病院に17時間拘束されます。

 

この17時間の間に90分の休みが

含まれています。

 

真夜中ずっと働いていても、

17時間の間に休憩90分ですよ。

頭おかしいでしょ!!

 

 

休める時は休憩取る事できますよ。

 

私が最後の1年間いた病院は、

ほぼほぼ取れませんでした。

 

食事をしようと思って、

お弁当をレンジで温めて、

2口くらい食べたらナースコールで呼ばれ、

2時間くらいお弁当は放置する事になり、

食べようと思った時にはお米がカチカチ。

 

何やってるんだろうか…

 

朝は3交代の深夜勤と同じですが戦争です。

 

受け持っている患者さんの全員の状態を

確認して回るのはもちろんの事、

おしものお世話はあるは、点滴は抜かれるわ…

手術当日ならば、時間指定の点滴があるわ…

 

5時前から活動を開始しないと

患者さんの食事の時間に間に合わないのです。

 

5時に起こされるとか、

本当に申し訳ないと思います。

でも、食事までの間に済ませなければならないことが、

本当に多い。

 

食事の配膳も自分たちが行い、

薬を自分で管理できない人には、

こちらから薬を配り、

飲み込むところまで援助する。

 

それから食事の介助に入る。

その頃には終業の9時を回っている。

 

日勤の人は身体を拭きに回らないと、

日勤の仕事が終わらない。

 

だから夜勤が食事介助する。

 

介助し終わってから、

本格的に看護記録の入力。

 

夜中に入院が来ないことなんてない。

2人3人と入院してきて、

その看護記録もしなければならない。

 

状態の良くなかった患者さんに対しては、

時系列で記録したいけれど、

それを夜中にすることすらままならない。

 

結局終わるのは12時。

 

16時始業だけれど、

16時には仕事に入れる状態にしておくのが当たり前。

点滴を詰めたりもしなければならない。

 

15時には病院に行って情報収集をしているのです。

 

早く帰って寝たいと思って仕事してます。

でも、どう頑張っても終わらないのです。

22時間も病院にいるのです。

 

それを月に7回8回するんです。

看護協会では「夜勤は月8回まで」

って言ってますけど、この8回は3交代での話です。

 

2交代で7回8回とは、

3交代で14から16回ということです。

そこに日勤も入ってきます。

 

私には限界でした。

おかしいじゃないか!!

と言ったところで

「ならどうするの?やる人いないのに」

っていう話になってしまうのです。

 

人の役に立ちたいけれど、

じわじわと命を危険にさらしながら、

定年までここで生きていくなんてできない!!

 

転職を決意するのに時間はかかりませんでした。

 

転職するときには、よく考えろと言われます。

昨年の9月に転職のエージェントさんと話したときにも

そう言われました。

 

「3年間は我慢しないと、次の転職にひびきます」

 

それはそうかもしれないけれど、

その間の命の保証、あなたしてくれるんですか?

 

「この辺りの病院は、どこもそんなものです」

 

正規の職員数が断然足りず、

派遣ナースで人数を賄っていたあの病院。

 

派遣ナースが言っていました。

「ここは噂通り最悪だね。こんなところどこにもない」

 

看護師紹介のエージェントなんて、

信じたらいけないなと思いましたよ。

 

そして、きっとあの病院は、

一人紹介するごとに紹介業者に支払う報酬が

かなり高いのだろうなと、

容易に想像できました。

 

 

看護師になんて絶対に戻らない!!

 

 

ただ、2交代の方が、休みは

しっかりと休みとして1日使えるという利点があります。

 

 

今の主流は2交代です。

頑なに3交代のところもありますが…

 

病棟看護師に夜勤はつきものです。

どちらがいいのか、

正直わからなくなってきましたが、

身体にも心にもよくないことは歴然です。

 

みんな、命はって仕事してます。

 

お給料も、今の一般的な年収からしたら

かなりいいと言えるでしょう。

そりゃそうです。

普通の人なら寝ている時間に走り回って

仕事をしているんですから。

 

でも、看護師の平均寿命は普通の人より

10〜15年短いのです。

知り合いの元師長さんは、

定年退職後半年で亡くなりました。

 

ある人は、仕事中にくも膜下出血になり、

意識が戻ることなく亡くなりました。

病院にいてもです。

 

ってことで、

病院にいるのに急変して死ぬなんて!!

 

とか言って騒ぐ患者さんのご家族がいますが、

人生なんてそんなもんです。

 

具合が悪いから入院していたのだから、

急激に悪くなって亡くなって

何がおかしいんですかと。

 

話がおかしな方向に向かってるし、

自分もおかしな方向に向かっているのでこの辺で。

 

 

夜勤なんてこりごりだ!!